壬生の花田植農業体験
「壬生の花田植」は豊作を願って行われる民族芸能で、昭和51年に国の重要文化財に指定され、平成23年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されました。到着した我々を出迎えてくれたのは、きらびやかな花鞍をつけた飾り牛でした。14頭もの飾り牛が水を張った田を代掻きする様は、スピードはゆっくりですが、着実で力強く、時折聞こえる牛の息づかいに妙な心地よさを感じながら、一同、飾り牛の代掻きを見入っていました。続いて行われた花田植では、大太鼓や手打ち鉦、ささらを打ち鳴らす囃し方の見事に調和したリズムと、かすりの着物に菅笠のいでたちで田植歌を唄いながら早苗を植える早乙女の動きが、田園風景にマッチし、スケールが大きく古式豊かで、多くの参加者を魅了しました。
このような伝統文化に触れることによって八木園の皆さんが、より豊かな感性を持ち、農業への親しみを感じてもらえたなら幸いです。